「周期療法」とは

女性の体の自然なリズムを整える漢方療法です。

周期療法01西洋医学の月経周期のメカニズムと、中医学(中国伝統医学)の考え方をドッキングさせた不妊の対処法です。日本では、まだまだ知られていませんが、中国ではかなりポピュラーな不妊治療法です。

月経のリズムを、 月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つの時期に分け、それぞれの時期の体の状態に合わせて、漢方薬を飲み分けて体を整えます。女性が本来持っている月経のリズムをやさしく取り戻す方法なので、体によけいな負担をかけません。むしろ今までよりも良い状態 元気な状態に体を整えることができる優れた療法です。

この療法は、不妊の原因がみつからない場合でも、子宮や卵巣に器質的(変化が視覚的に確認できる)な問題がある場合でも、西洋医学の治療を補佐する形で活用できます。

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将来の妊娠のため、また、不妊以外の一般の婦人病予防や更年期を快適に乗り切るためにも大変役立つ療法です。

●基本的な生殖能力を高めるため、機能性不妊の場合は自然妊娠が望めます
●西洋医学の治療との併用もOKです
●西洋薬の副作用の軽減に役立ちます
●高度生殖補助医療(体外受精etc.)の成功率を高める役割も果たします
●元気な母体になれ、生まれてくる赤ちゃんは、健康で育てやすいです
●妊娠前からの体づくりで、産後も元気に過ごせます

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また、不妊の原因である 抗子宮内膜抗体や 抗精子抗体・抗リン脂質抗体・抗卵巣抗体などの免疫学的因子によるものに対する治療も 併用して行えます。産婦人科で、ホルモン療法や人工授精、体外受精などの治療を受けている方で、なかなか妊娠しなかったのに「漢方周期療法」を、始めた途端、妊娠されたケースも多いです。

周期療法の基本的な考え方

中国医学では、心は神明(大脳の働き:精神、意識活動)を主り、腎は生殖や発育成長、排泄、呼吸を主ります。【心-腎-子宮】の生殖軸が、月経周期をコントロールしていると考えます。

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このような考え方は、西洋医学の【視床下部-脳下垂体-卵巣】の生殖軸の考え方と一致しています。

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中国医学の生殖軸には、「肝」と「脾」が深く関係し、肝は、疎泄(気血の循環促進)を主り、自律神経による調節と関係しています。脾は、運化(運搬消化作用)を主り、食物の消化吸収を通じて血や精を補っています

心-腎-子宮の生殖軸のコントロールには、中国医学と西洋医学の生理周期や基礎体温の概念を結合させて、周期療法の基本的な考え方が作られました。

女性の体は、生理周期により女性ホルモンの分泌が随時、ダイナミックに変化します。それに伴って体調も変化していきます。生理周期にあわせ漢方薬を使い分ける周期療法は、大変効果的です。

さらに、生理周期の中で注目していただきたいのは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の変化です。エストロゲンは、低温期に高くなり排卵前後にピークになります。一方、プロゲステロンは、低温期に低く高温期に高くなります。

周期療法の理論では、エストロゲン「陰」と考え、プロゲステロン「陽」と考えます。低温期は、陰が長じて、陰がピークになると排卵して、陰→陽に転化し、高温期になります。高温期は、陽が長じて、陽がピークになると陽→陰に転化して生理になります。

生理周期は、【陰長(卵胞期)→陰盛転陽(排卵期)→陽長(黄体期)→陽盛転陰(生理期)】陰陽のリズムにより説明することができます。生理周期は、4つの周期を一定のリズムで繰り返します。中でも妊娠のためには、特に低温期において質の良い「受精卵」子宮内膜」を作ることが大切です。

低温期にしっかりと"滋陰養血"することにより、エストロゲンが十分に分泌され、質の良い受精卵子宮内膜を作ることができます。

周期療法を行いたいのですが

自分で漢方薬を選ぶより 専門家に相談をされることをお勧めします。そうしますと、体に合った漢方薬を選択してくれます。不妊の原因は、とても複雑で、様々な問題が関与していることが多いし、季節や気候、環境、体質、体調などによっても変化するため、自分で選択するのは大変難しいと思われます。

月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの時期は、それぞれが次の時期に大きく影響を与えます。例えば、「卵胞の発育状況によって、黄体期の長さが決まります」「月経期に完全な排泄が行われないと、卵胞の発育に問題が起こり易くなります」など、独立しているようで密接に繋がり、複雑です

また、基礎体温の一部だけに問題があったとしても、 すべての時期を調整する必要がある場合もあります。それぞれの時期の体の状態に合わせて対処法を考えるのが、周期療法の基本です。

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それは、各周期ごとに合う「漢方薬」が存在するということです。前後の周期で、全く同じ漢方薬であることは、考えられません。生理期、卵胞期、排卵期、黄体期の各周期で、分泌されるホルモンの出方体温の高さが、それぞれ異ります。それにしたがい、体調も変わり、さらには、合う漢方薬も違ってくる・・・はずなのです。

STを使うと、各周期ごとの合う漢方薬がわかります。STを各周期に合う漢方薬選択に使っています。

周期療法は、妊娠するまで同じ漢方薬を飲み続けるの?

漢方薬治療の状態と体の変化に合わせて、調整していきます。

周期療法は、元々体に備わっている月経リズムにしたがって、4つの周期を整える治療法です。

最初は、大きく乱れている基礎体温も、段々に整ってくれば、その状態に応じて漢方薬も変わります。季節や気候、症状、環境などでも変化するので、それに応じて漢方薬の種類や量も調整していきます。

「月経のリズムにあわせて、漢方薬を飲み分ける」が周期療法の基本です。

誰にとっても 一見分かり易い仕組み となっていますが、実際には、治療の状態と体の変化を診ながら、一人ひとりの体に合わせた漢方薬を組み合わせていくことが必要です。そのため、周期療法に詳しい専門家に相談されるのが得策だと思います。

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