子宮内膜の「着床の窓」 と「サイトカイン」

子宮内膜には「着床の窓」が出現するそうです。卵管膨大部(卵管の出口付近)で精子と卵が出会い、受精卵が誕生します。受精後3~4 日で卵管を通過し子宮へやって来ます。排卵 5~8 日後 の時期を「着床の窓 」 が開きます。子宮内膜はこの短い間(5~8日間)だけ受精卵を受け入れます。この期間が少しでもずれていると着床が難しくなると考えられています。

つまり、受精卵が着床できるのは、子宮内膜の「着床の窓」が開いている約4~5日間だけなのです。

ピノポードこれまで「着床」という現象は、ブラックボックスと云われ謎に包まれていました。受精卵が子宮内膜に着床する頃の子宮内腔は、栄養豊富な液に満たされています。そして、内膜上皮細胞の表面には多くの微絨毛があります。 着床が始まるとこの液の量は急激に減少し、子宮内腔は狭くなります。そして、ピノポードpinopodes(微絨毛が短縮して嚢胞状の細胞質突起)へと変化するそうです。 

このピノポードが存在する時期を、「着床の窓」 と 呼んでいます。排卵8日後、このピノポードは消失し、着床の窓は閉じます。そして、子宮内膜の脱落膜化が始まります。
※ この窓は排卵後の 5~8 日の 4~5日間しか開いていないのです。

自然周期に ホルモンバランス(エストロゲン、プロゲステロン、FSH、LHなど)を整えること、 質の良い卵をつくるには子宮・卵巣・卵管は、血管から成り立っているのでその血流を良くすることが大事です。「健康な体には、健康な卵子ができる」のです。

着床成立には、受精卵の胚のレセプターと子宮内膜のピノポード「着床の窓」が結合することがポイントとなります。子宮内膜が薄くても着床することがあるので「子宮内膜が薄いので着床しない」というのは必ずしも正しくないようです。

器質的な原因(外面)
機能的な原因(内面)

の両者を見逃さないことが大事で、広~く見ていくことが重要です。

今の高度生殖医療技術は、日進月歩、すばらしいものです。女性の体内で起こる「受精」は、摩訶不思議であり、非常に難解のようです。受精できたからといって 妊娠が保障されるわけでもありません。

受精しても途中で分割が停止したり、仮に、顕微鏡下で「受精」ができたとしても、着床できなかったり、着床しても育たなかったりと道のりは多難です。受精が成立して 子宮内膜の厚さが十分であっても、その後の着床・妊娠・出産は、必ずしも保証されていないのです。出産まで一段階、一段階という感じです。仮に、りっぱな受精卵ができたとしても、その先の「着床」、それは女性の身体の中で起こることです。医療の力でも、どうしようもできません。

そうなると女性の身体が健全であること、つまり、「体づくり」にかかってきます。この「体づくり」に 漢方薬の「周期調整法」 が一役を担います。「型」に はまった治療法ではなく、その人その人に最適な治療法 = 「周期調整法」 を行うことです。当院では、症状などを聞いて 漢方薬を決めますが、その漢方薬が、その人に最適なのかどうかを最終的チェックし、判断します。

最近の研究ですが、「着床」には、サイトカイン(LIF)という体内物質の存在が必要なことがわかりました。
たとえ、良い受精卵が子宮にたどり着いたとしても、子宮内膜の厚さが適当であっても、この因子:サイトカイン(LIF) が分泌されないと着床が難しいことがわかりました。この事実は、ニチモウ(株)と武庫川女子大学との共同研究により発表され、医療機関からも評価を得ています。

この体内物質(サイトカインLIF)は、「発酵大豆胚芽抽出物により分泌される」と報告されています。さらに、「着床の窓」が開く時期「サイトカイン:LIF」の分泌は、一致する!と推測します。

「着床の窓」についての疑問として
・ 出産可能な女性は、全ての人に窓は 広くのかな? 窓はできるのかな?
・ 開いても開きが悪かったり、期間が短かったりするのかな?
・ 開かない方、できない方もいるのかな? 
と考えますが ・ ・ ・ ・ ・
最適な時期に、発酵大豆胚芽抽出物を投与することで「着床の窓」が十分に開くようになり、着床の確率も必ず上がると推測されます。このことは、今回42歳の方や他の症例結果に基づいたものです。このことに関しては、手応えを感じています。

参考:エクオールとソイフラボンの違い
大豆イソフラボン由来成分の「エクオール」は、経絡的には「脾経」に作用するようです。それで、主に「肌」に関与すると考えられます。
一方、ニチモウの「ソイフラボン」 (アグリコン型イソフラボン)は、「肝経」に作用します。つまり、「生殖器(子宮)」に関与すると考えます。明らかに両者は関与する経絡が異なるため効果も違ってくることから、用途も違ってくると考えます。そのことは、臨床的に比較検討したいものです。

お気軽にお問合せください!

お問合せ・ご相談

下記の地域から来院いただいています
鳥栖市、久留米市、筑紫野市、小郡市、太宰府市、三養基郡、筑後市ほか

連絡先 お問合せフォーム